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突発性難聴に対する鍼灸治療
2014/03/26
3月26日(水)
70代女性 3ヶ月前、独居から遠方の娘さん夫婦と同居を始める。慣れない土地での生活と娘さんとの折り合いが悪くストレスを感じる日々が続く。程なく頭重感とともに右耳鳴りと聞こえにくさを自覚するようになる。
症状は次第に悪化しめまいやのぼせも併発したため医療機関を受診。2週間入院しステロイド治療と内服薬を処方される。退院し名古屋に戻ってきたが、頭重感と右耳難聴残るため、知人の紹介で当院来院。
初診時肩こり、のぼせがひどく、足の冷えが顕著耳鳴り難聴に限らず治療する上で虚実の判断が重要ですが、この症例は上焦(上半身)の気血の停滞を取ることを主体とし治療しました
治療穴は百会、太衝及び腎ゆ穴を使用。
三診目には頭重感、難聴はほぼ消失。5診目には肩こりのぼせも改善。友人との旅行も御自分の運転で行けるまでになりました
耳鳴り、難聴は長期化すると改善が難しい場合が多いのですが、早い時期での適切な治療で高い治療効果をあげることができます